皆さんは、「強風オールバック」という楽曲がどうして広まったのか、理由をご存じでしょうか？
YouTubeにアップされている映像には、ランドセルをしょっている小学生が強風に負けずに、一所懸命に歩きながら歌う姿が映し出されており、この光景に多くの人が共感を覚え、注目を集めました。
強風の日には髪の毛が乱れてしまうのを悩みとする人が多い中、そのような現象をテーマにした歌を作り上げたのは、非常にユニークだと感じる方も少なくありません。
この記事では、強風オールバックがなぜ人気を博したのか、その理由や歌詞の奥深さについても深掘りしていきます。
強風オールバックはなぜ流行ったのか？人気の秘密
Yukopiさんによって制作され、ニコニコ動画やYouTubeで公開されたこの曲は、2023年3月15日にYouTubeでの公開を皮切りに、急速に注目を集めました。
それでは、どの時点でこの現象は始まったのでしょうか。
「強風オールバック」が注目を集め始めた時期
公開から約1週間で視聴回数が10万回を超え、X上でもその成果を報告していた「強風オールバック」は、その後5ヶ月で視聴回数が約5,000万回に達しました。
X上での再現動画や子供たちが歌う動画も多く投稿され、その人気はさらに加速しました。
このようにして広がりを見せた背景には、いくつかの理由が考えられます。
強風オールバックが流行った理由①共感を呼ぶ歌詞
「強風オールバック」の歌詞は、日常生活の小さな出来事を題材にしており、視聴者が直接共感できる内容となっています。例えば、晴れた日にも関わらず強風で寒さを感じる、といった普段の生活の中で感じる矛盾を歌にしています。その共感性の高さが、多くの人々の心を掴んでいます。
強風オールバックが流行った理由②登場人物が小学生であること
動画に登場するのは小学生の女の子で、強風に苦戦しながらも、その状況を楽しむ姿が描かれています。この子供特有の無邪気さと、強風に負けじと戦う姿勢が、視聴者に愛される要因となっています。
強風オールバックが流行った理由③歌のリズムとテンポの良さ
この曲は、手拍子が入るリズムや、間奏でのリコーダー演奏など、楽しい要素が盛り込まれています。特に、強風で髪が乱れつつもリコーダーを吹く女の子の姿には、親しみやすさとユーモアが感じられます。これらの要素が組み合わさることで、短いながらも印象に残る楽曲となっています。
強風オールバックに込められたメッセージを探る
この楽曲には、さまざまな表現が散りばめられています。
「オールバックとはどのような状態か？」
「風が強すぎてお亡くなり」は一体どういうことか？
興味が湧くフレーズですよね。
これらの気になる表現を深掘りしてみましょう。
強風オールバックに関する興味深いフレーズを解析
オールバックというヘアスタイルは、額が際立つように髪の毛を後ろに流して固めるスタイルを指します。
従って、強風オールバックとは、強風によって前髪が後ろに流れ、額が丸見えになる状態を指しています。
オールバックは、成人男性の髪型としてのイメージが強いですが、この曲をきっかけにオールバックが何かを理解した小学生も少なくないかもしれません。
さらに詳しく見ていきましょう。
強風オールバックの歌詞「風が強すぎてお亡くなり」について
外出時に整えた髪型が強風の影響で乱れてしまい、それを非常に嫌な体験として「お亡くなり」と表現しているようです。
この言葉遣いがネガティブながらも、曲の中ではリコーダーを吹くことによる気分転換が感じられ、ポジティブな姿勢に共感を覚えます。
強風オールバックの歌詞「ずっと座りたいな って 思いました」について
強風を避けようとしながらリコーダーを吹いて歩いていたが、疲れてしまったようです。
思わず休憩できる場所を探してしまうが、学校に遅刻するわけにはいかないと諦める様子が描かれています。
強風オールバックの歌詞「ハト ハト ハト ハト 大乱闘」について
学校に向かおうとした際に目にしたのが、ハトたちの混乱した様子だったのかもしれません。
強風に煽られて飛べずにぶつかり合うハトたちを、「大乱闘」と表現しているのは、まだ彼女自身が落ち着いている証拠かもしれません。
強風オールバックの歌詞「そっと出た瞬間 終わったわ」について
歌の最後に「そっと出た瞬間 終わったわ」とあります。
何度も髪を直しながら、強風に負けないようにとゆっくり歩いてみたものの、結局は変わらず、強風には勝てないという結論に至ったようです。
強風オールバックに関するSNS上の反響
強風オールバックに共感する声が多く、SNSでも様々な投稿が見られます。
・暑い日、家を出た瞬間に頭の中で「外出た瞬間 終わったわ 天気は良いのに 進めない」というフレーズが流れた。
・リズムが取りやすいため、歌う際に特定の音階で区切られることが多く、それが七五調になっているからかもしれないと感じた。
強風の日に外に出る際に、強風オールバックの曲が頭の中で鳴り響くという声が多いですね。
その覚えやすさが、人々に愛される一因かもしれません。
「強風オールバック」を生み出したのは誰か
「強風オールバック」を手掛けたのは、ゆこぴというクリエイターで、ボカロを用いた楽曲を創出するアーティストです。
自作の楽曲をXやYouTubeで公開しており、彼の楽曲には歌愛ユキがよく使われています。
彼の楽曲の魅力は、愛らしいイラストやキャッチーなサウンド、そして直感的に理解しやすい歌詞にあります。
ここでは、そんなYukopiさんの代表作について紹介しましょう。
ゆこぴによる注目作品
「強風オールバック」以外にも、Yukopiのヒット曲は多数あります。
近年、特に話題を呼んだ作品が「寝起きヤシの木」でした。
この曲は、公開直後から瞬く間に注目を集め、ボカロ楽曲としては異例の速さで100万回の再生を記録しました。
YouTubeでのコメントには、従来のボカロPが心血を注いで築き上げた成果を、ただの寝癖の話題であっという間に更新してしまったという驚きの声が寄せられています。
再生回数100万回到達までの速さを比較すると、
1位「寝起きヤシの木 / ゆこぴ」8時間57分
2位「愛言葉Ⅳ / DECO*27」21時間49分
3位「砂の惑星 / ハチ」1日17時間8分
となり、寝起きの状態が話題となりながらも見事トップに輝きました。
・私の歯医者さん
歯医者での体験を題材にした楽曲で、歯医者の声はテキスト読み上げツールで再現されています。2023年1月27日にYouTubeへ投稿され、20万回以上の再生を獲得しました。
・夏に咲く
初音ミクが歌う、夏をテーマにした楽曲です。理想の夏の情景を歌い上げています。アニメーションは小津さんが手がけ、2022年7月22日にYouTubeで公開され、18万回以上の再生を記録しました。
強風オールバックパロディ作品のご紹介
強風オールバックに関連するパロディ動画は複数存在し、これらの動画が作品の人気を支えています。
以下、特に注目すべきパロディ動画をいくつかご紹介します。
・【一発撮り】強風オールバック再現してみた
強風オールバックの世界を再現した実写版
制作は『LOVEMATSU STUDIOS』によるものです。
予想外にも実写で表現されており驚かされます。
編集を施さずに撮影された一発撮りの映像が、高いクオリティを誇っています。
・ハトが強すぎる強風オールバック
『うめもりチャンネル』が手がけた作品です。
まさにハトがメインで強風オールバックを歌う動画で、ハトの特徴的な鳴き声を楽しめます。
・強風オールバック／莉犬【歌ってみた】
『莉犬くん【すとぷり】』が制作した動画です。
